TOPIK合格に必要な単語数は?級別の目安と「実際に出る単語」の話
結論から言うと、TOPIK I(1〜2級)は約1,500〜2,000語、TOPIK II の3〜4級は約4,000語、5〜6級は6,000語以上が一般的な目安です。ただし、合否を分けるのは「何語覚えたか」ではなく「試験に出る語から覚えたか」です。この記事では級別の目安と、過去問の分析からわかる頻出語の傾向、そして90日で単語を仕上げる学習プランを紹介します。
級別に必要な単語数の目安
| 級 | 試験 | 単語数の目安 | イメージ |
|---|---|---|---|
| 1級 | TOPIK I | 約800語 | あいさつ・数字・日常の基本 |
| 2級 | TOPIK I | 約1,500〜2,000語 | 日常会話の大半 |
| 3級 | TOPIK II | 約3,000語 | 身近な社会的話題 |
| 4級 | TOPIK II | 約4,000〜5,000語 | ニュースの見出しが追える |
| 5級 | TOPIK II | 約6,000語 | 抽象的・専門的な文章 |
| 6級 | TOPIK II | 約6,000語以上 | 学術的・時事的な文章もほぼ制限なく読める |
この目安は韓国国立国語院の学習用語彙リストと各種の受験ガイドに基づく一般的な数値です。
「実際に出る単語」はもっと偏っている
過去21回分の試験・読解878問の本文(重複を除いた本文682編・内容語約2.1万語)を形態素解析した結果、出題語彙の偏りは数字ではっきり確認できました。
| 頻出上位N語 | TOPIK I 本文カバー率 | TOPIK II 本文カバー率 |
|---|---|---|
| 上位100語 | 47.6% | 27.1% |
| 上位500語 | 86.2% | 55.1% |
| 上位1,000語 | 98.6% | 70.9% |
| 上位2,000語 | 100% | 87.3% |
- TOPIK Iの読解本文は、頻出上位1,000語で98.6%をカバーできます。上位500語でも86%。初級はまず「よく出る500語」を固めるだけで、本文の大半が読めるようになります。
- TOPIK IIは上位1,000語で71%、2,000語で87%。中級から語彙の裾野が一気に広がるため、この段階こそ級別・頻度順のリストが効きます。
- 21回中18回以上登場した「常連単語」も28語ありました(사람=人、회사=会社、사용=使用、받다=受け取る など)。こうした語から固めるのが最短ルートです。
集計方法:本文のみ(設問文・選択肢は除く)を形態素解析し、助詞・語尾を除いた内容語だけを数えています。「上位N語」はこの過去問コーパス内での頻度順位です。同じ本文を共有する問題は1回だけ数えています。
つまり、辞書順や教科書順ではなく級別・出題頻度順に覚えるのが、データ上も最短ルートです。
90日学習プラン(例:4級目標)
「単語数の目安」を実際の計画に落とし込むと、こうなります。すでに2級レベル(約2,000語)の人が4級(約4,000〜5,000語)を目指す場合、新規に覚えるのは約2,000〜3,000語。90日で割ると1日20〜35語+復習が現実的なラインです。
| 期間 | やること | 1日の目安 |
|---|---|---|
| 1〜30日 | 3級語彙の前半+毎日のSRS復習を習慣化 | 新規25語+復習 |
| 31〜60日 | 3級後半〜4級前半+過去問読解を開始 | 新規25語+復習+読解2〜3問 |
| 61〜90日 | 4級語彙の仕上げ+過去問の周回 | 新規20語+間違い復習中心 |
ポイントは後半に行くほど新規を減らして復習と読解に配分を移すこと。試験直前に新規単語を詰め込んでも、復習が追いつかず定着しません。
効率的な覚え方:3つの原則
- 級別リストで「背伸び学習」を避ける — 2級が目標なのに5級の単語を覚えるのは遠回り。級別に分類されたリストで、自分の級+1級分までに絞りましょう。
- SRS(間隔反復)で忘れる前に復習 — エビングハウスの忘却曲線に沿って、忘れかけたタイミングで復習するのが記憶効率の最適解。紙の単語帳では管理しきれないので、SRS内蔵のアプリが向いています。
- 「見て分かる」で終わらせない — 読解で問われるのは文脈の中の意味。単語→意味だけでなく、例文の穴埋めや文の解釈など複数の形式でテストすると定着が変わります。
よくある3つの失敗
- 辞書順(가나다順)で覚える — 出題頻度と無関係な順序は効率が最悪です。級別・頻度順のリストに切り替えるだけで同じ努力でも成果が大きく変わります。
- 「見たことがある」を「覚えた」と数える — 選択肢を見れば分かる状態と、文中で意味が取れる状態は別物。テスト形式で思い出せた単語だけをカウントしましょう。
- 復習タイミングを感覚で決める — 「週末にまとめて復習」は忘却曲線に合いません。忘れかけた瞬間に少しずつ、が正解です。
TOPIK Noteでの学び方
TOPIK Noteは韓国国立国語院の公式辞書(krdict)に基づく7,000語以上を級別に収録し、1単語につき4種類のクイズとSRS復習、過去21回分の読解過去問(日本語解説付き)を提供しています。この記事の頻出語分析も同じデータから作られています。



よくある質問(FAQ)
Q単語だけ覚えれば合格できますか?
いいえ。ただし単語量は읽기(読解)・듣기(聴解)両方の土台で、不足していると他の対策が積み上がりません。対策の中でも優先度がもっとも高い要素です。
Q1日何語ずつ覚えるべき?
新規は1日20〜40語+SRS復習が持続可能なペースです。試験直前の詰め込みより、3か月前からの毎日の学習のほうが定着します。
Q級別の単語リストはどこで手に入りますか?
韓国国立国語院が学習用語彙リストを公開しています。ただし一覧表のままでは復習管理が難しいので、級別に分類済みでSRSが付いたアプリや単語帳と組み合わせるのが実用的です。
Qハングルがまだ読めません。単語から始めるべき?
まず文字(ハングル・パッチム)に慣れてからのほうが効率的です。文字入門アプリで1〜2週間→単語学習へ。
この記事はTOPIK Noteチーム(韓国語ネイティブ)が執筆しました。